銀行キャッシングの返済方法
無事に審査を通過し、銀行からキャッシングができたとなら、次は計画的に返済をしていきます。キャッシング額によっては一括返済で完済という人もいるでしょうが、その時の状況や、キャッシング額によっては何回かに分けて返済をしていくことになります。
これをただの「分割」だと思ってはいけません。
【返済方法の選択】
キャッシング契約をする時に返済方法を指定します。これは銀行によって選択肢が限られますが、大きく分けると『一括払い』か『リボルビング払い』となります。
『一括返済』
これはその名の通り、返済回数1回で元金と利息をまとめて返済する方法です。
短期間に完済できるので、利息の負担を最小限に抑えることができることが最大のメリットです。ただ、場合によってはまとまった金額を準備しなければならないので、注意が必要です。
『リボルビング払い』
略称として「リボ払い」とも表現されます。これが「分割払い」と違うのは、キャッシング残高の総額に対して利息が計算されるということです。
このメリットは毎月の返済額がほぼ固定されるので、生活設計が立てやすいという点にあります。
一方で、いくらキャッシングを重ねても毎月の返済額が変わらないので、キャッシング総額に対する危機感が薄れるというデメリットもあります。多くの人が毎月の負担を減らそうとリボ払いを選択するのですが、実はリボ払いにもいくつか種類があるのです。
【リボルビング払いとその種類】
リボルビング払いでは、何をメインに毎月払っていくのかということが重要になります。
どこに着眼点を置くかによってリボルビングの方式が変わります。
『元利定額リボルビング方式』
毎月定額を支払っていきますが、優先されるのは利息であって、残った部分が元金返済に回されます。例えば、10万円のキャッシングをして、毎月5,000円ずつ返済したとしましょう。
単純計算では「10万円÷5,000=20回」となり、20回返済をすれば良いような気がします。
しかし、実際はここに利息が入ります。
そのため、ひと月分5,000円の返済をしてもそのうち300円が利息だとしたら、元金10万円から5,000円が返済されたのではなく、4,700円しか返済できていないことになります。
このように、元利定額リボルビング方式は利息が優先されます。つまり、金利10%で計60万円のキャッシングをすると、ひと月あたりの利息は4,932円となります。こうなると5,000円の返済はほとんどが利息となり、元金は約70円しか返済できていないことになります。
毎月5,000円を返済しているようで、実は70円ずつしか返済していないことになるのです。
メリットはいくらキャッシングをしたとしても毎月の返済額は固定されることです。デメリットは、キャッシング額が大きくなると利息しか返済されず元金が全く減らない可能性があるということです。
『元金定額リボルビング方式』
この方式は毎月元金をいくら返済したいかということを決定します。
例えば10万円のキャッシングをし、毎月5,000円ずつ返済すると20回で完済します。
ただし、毎月の返済額は「5,000円+利息」となります。
メリットは元金がしっかり減らせるということです。
デメリットは毎月の返済額が固定されないということです。
『残高スライドリボルビング方式』
先ほどの元利定額リボルビング方式と元金定額リボルビング方式の良いところを合わせ持った方式だと考えれば良いでしょう。最近はこの方式を採用する金融機関が増えています。
しかし、いくらでスライドを行うのかは銀行によって異なるので、各金融機関のHPなどをしっかりと確認しましょう。